1枚にまとめるなら、対象店で使う金額が決め手

年会費無料の楽天カードを使い続けるか、三井住友カード(NL)へ買い物をまとめるか迷う人は、まず支出を「NLの7%対象店」と「それ以外」に分けてみてください。最大値だけならNLが高く見えますが、通常還元になる買い物では楽天カードの方が高くなるためです。

以下は2026年9月18日に確認した条件です。NLは一般カードを指し、ゴールド(NL)の年間利用特典やOliveの別条件は含みません。

比較する条件 楽天カード 三井住友カード(NL)
本会員の年会費 無料 永年無料
通常の買い物 100円につき1楽天ポイント(1%相当) 200円(税込)につき1 Vポイント(0.5%相当)
この比較のコンビニ・飲食店での利用 通常1%で計算 対象店の指定決済なら通常分を含めて7%
ポイントの評価 1ポイント1円で使い切る仮定 1ポイント1円で使い切る仮定

出典:楽天カードの商品案内、NLの商品案内、対象店での加算条件。ポイントの交換先によって使える価値は変わります。Vポイントの使い方・楽天ポイントの使い方も確認してください。

年60万円でも、対象店を使わなければ楽天カードが上回る

年間60万円(月5万円)の同じ買い物を、それぞれ1枚へまとめる例です。対象店で使う額は年60万円の内数で、追加の買い物ではありません。

通常支出は両カードの通常還元対象となる国内の買い物、対象店支出はNLの7%が適用される決済とします。公共料金・税金・チャージ等の低還元や対象外利用、楽天市場のSPU、入会特典、家族ポイントなどの追加優遇は除外します。表の金額は1年を通じて条件が続き、ポイントを1ポイント1円で使い切る仮定です。

年60万円のうち7%対象店で使う額 楽天カード1枚 NL1枚 NLへまとめた場合の年差額
0円 6,000円相当 3,000円相当 −3,000円相当
2万4,000円(月2,000円) 6,000円相当 4,560円相当 −1,440円相当
6万円(月5,000円) 6,000円相当 6,900円相当 +900円相当
12万円(月1万円) 6,000円相当 10,800円相当 +4,800円相当

月5,000円を対象店で使う人なら、NLへまとめる方が年900円相当多くなります。ただし、全額へ7%を掛けた42,000円相当にはなりません。実際の計算は「6万円×7%+54万円×0.5%=6,900円相当」で、全支出に対する還元率は1.15%です。

逆に、対象店での利用が月2,000円なら、NLで増える店舗還元より、通常の買い物を1%から0.5%へ移す損失が大きくなります。対象店の利用が少ない人は、楽天カード1枚を続ける選択にも理由があります。

付与単位による端数の影響を分けるため、表は毎月同じ額を使い、各決済額を200円の倍数にそろえて端数が出ない買い方をした概算です。実際の獲得額は明細ごとの端数処理や対象外利用によって変わります。

逆転の目安は、対象店が全支出の約7.7%

対象店の年額をS円とすると、年60万円をNLにまとめる場合は「3,000円+S×6.5%」。楽天カードの6,000円相当と同じになるのは、S=3,000円÷0.065≒46,154円です。月平均では約3,850円が目安になります。

通常0.5%を計算済みなので、対象店の分には上乗せ6.5%を加えます。合計7%に通常0.5%をもう一度足して7.5%にはしません。

年間利用額が変わっても、この2枚・同じ条件であれば、対象店の割合の境界は「(1%−0.5%)÷(7%−0.5%)≒7.7%」。ただし、通常1%にならない支払いが多い人や、別の店舗優遇を使っている人は、この割合をそのまま使えません。境界付近では端数や管理のしやすさも含めて選びましょう。

年60万円・対象店12万円の条件を入れて比較すると、楽天カード6,000円相当・NL10,800円相当の例から、自分の利用額へ変更できます。対象店を使わない人は通常還元だけの例から始められます。

2枚を管理できるなら、対象店だけNLにする

楽天カードをすでに使っている人は、すべてをNLへ移す必要はありません。対象店だけNLの7%、残りを楽天カードの1%に分ける方法もあります。

年60万円のうち対象店が12万円なら、「12万円×7%+48万円×1%=13,200円相当」。楽天カード1枚より年7,200円相当、NL1枚より年2,400円相当増えます。楽天カード1枚との増分は「対象店の12万円×(7%−1%)」で、7%全部を追加の利益とは数えません。

一方、対象店が年2万4,000円なら楽天カード1枚からの増分は年1,440円相当です。2枚の支払日や明細を管理する手間に見合わないと感じるなら、1枚を続ける判断もできます。ポイントを貯めるために対象店での買い物を増やすと、還元以上の支出になりかねません。

7%になる店舗と支払い方を確認してから移す

NLの対象店にはローソン、セブン‐イレブン、マクドナルドなどがあります。ただし一部店舗は対象外です。店頭ではスマホのVisaのタッチ決済・Mastercardタッチ決済が条件で、カード現物のタッチ、iD、差し込みは加算対象外。指定モバイルオーダーは店頭と対象店舗・決済方法が異なります。公式の店舗・決済方法一覧

たとえば対象店で月1万円を使っていても、加算対象外の方法で払えば、上の10,800円相当という試算の前提を満たしません。利用先だけでなく、普段の決済方法まで確認することが必要です。

楽天カードにも、公共料金や一部の決済サービスなど、通常とは還元が異なる利用先があります。公式の還元率一覧で自分の支払い先を照合し、それらを通常1%の買い物と分けてください。

次にすることは、直近の明細から対象店での支出を抜き出し、年額を見積もることです。1枚にまとめたい人は約7.7%の目安と比較ツールを使い、2枚を管理できる人は対象店だけ移した増分を見ます。ゴールドの100万円特典も含めたい場合はNL・ゴールド・リクルートカードの使い分け、通常の買い物の候補を広げたい場合はリクルートカードとの比較へ進めます。

掲載カードの券面・画像出典
この記事で取り上げるカード
三井住友カード(NL)の券面
三井住友カード(NL)
楽天カードの券面
楽天カード
画像出典:三井住友カード(NL) 公式サイト / 楽天カード 公式サイト券面はデザイン・国際ブランドの一例です。

年会費無料の7枚を比較

楽天カード・三井住友カード(NL)・Olive・JCB CARD W/S・エポスカード・ライフカードの申込条件と普段の買い物での違いを確認できます。

7枚の条件を比較する →

この記事で比較・解説したカード

公式の出典・確認日

カード各社の公式利用規約・商品詳細ページを元に、クレカ分析室 編集部が掲載条件・損益計算を照合検証しています。計算例は本文に記載した条件・仮定に基づく概算です。編集・検証方針 · 運営について · この記事の訂正を依頼する